ディレクターからプロジェクト最終日のご挨拶
<20万枚のマスクを「あの人に」とどけるプロジェクト>
プロジェクトディレクターの嶋岡です。
ついに6月30日になりました。
本日がプロジェクトの最終日です。
まだまだ現場での笑顔や優しい気持ちはそこにあるわけですし、
まだまだお写真もアップロードしていくつもりなのですが
本日でプロジェクトとしての一区切りをつけたいと思っています。
近々、活動の内容をまとめて報告書の形でお伝えできれば、と思いますが
ここではちょっとぱらぱらと思いを書き綴りたいと思います。
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コロナ禍の中、わたくしたちに何ができるだろう、と
模索して始まったこのプロジェクトです。
北海道から沖縄まで全国各地の素晴らしい仲間たちの協力を得て
たくさんの笑顔、医療現場のやさしさを見ることができました。
皆さんのご協力なくしてはここまで来ることはできませんでした。
この場をお借りして御礼申し上げます。
NPO法人あおぞら理事長の葉田が与那国島の診療所で働いているときに
救急で受診された患者さんから温かいメッセージを頂きました。
きっと葉田本人も記憶の片隅にしまい込んでいたであろう何年も前のエピソード。
その場に存在した優しい思いのやり取りが
時を経て解凍され、可視化されていくその様子に感動しました。
私がお世話になった新生児医療で日々頑張る仲間たちにも
ぶしつけなお願いを快くお引きうけ頂きました。
病院だけでなく、その先にいらっしゃるご家族にまで
マスクを届けていただくことができました。
NPO法人地域医療連繁団体.Needsの皆様のご協力で
北九州市のクラスター発生時にはタイムリーにマスクを届けることができました。
介護施設にもマスクを届けることができました。
あおぞらの事業地のひとつであるラオスから
日本に留学されている方々にもマスクをお届けすることができました。
そして現在も新型コロナウイルスと対峙している
救命救急に携わる方々にも。
たくさんの方々にマスクは届いたことと思います。
そしてわたくしたちは、たくさんの笑顔とやさしさを頂きました。
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「マスクとどけます」というシンプルな行為の裏側にあるもの。
僕たちが本当に届けたかったもの、
それはなんだったろうか、と
今 この何か月間を振り返り、思っています。
このプロジェクトを実行に移すまでには
障壁や失敗、悩みなど、たくさんのエピソードがありました。
あおぞららしく、このプロジェクトを行うために
たくさんの議論を積み重ねてきました。
新型コロナウイルス感染拡大、渡航自粛という困難の中
足を止めそうになったあおぞらですが、
そんな状況下で「僕たちは動き続けます」という
意思提示をするためのファーストプロジェクトでもありました。
マスクを配るだけで終わらせないためにどうするのか、
マスクはあくまでも思いを伝えるためのツールでしかなく
そのマスクに乗せた思いこそが大切なのだと
何度も構築し、何度も壊し、そして何度も再構築を続けてきました。
医療、介護、保育、救命救急、などいずれの現場にも
誰かを救いたい、誰かを守りたい、という優しい心があります。
もしそれが現状を大きく変えることがないとしても
そこにやさしさがあることだけわかればそれでいい。
僕たちは「ありがとう」「がんばってね」を支えに生きている。
そういう思いでプロジェクトを行ってきました。
目に見えない思いが可視化され、
社会に発信できるようにと設置された
この特設サイト「mask4smile.com」に
全国から優しい笑顔が日々集まってくることに
高揚感を覚えながらこのプロジェクトは進んでいきました。
たくさんの笑顔が集まりました。
たくさんのメッセージを頂きました。
今日、一区切りすることに寂しい気持ちもありますが
心のどこかでほっとしている気持ちもあります。
ちょっと入れ込みすぎてエネルギーを使ってしまったのかもしれません。
でも、プロジェクトが1つ終了するときというのは
そういう気持ちになるものなのかと思います。
今日でこのマスクプロジェクトとはひと段落ですが
NPO法人あおぞらの次のプロジェクト(!)を、
間をあけずご紹介することができると思います。
引き続きご注目ください。
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エレコム株式会社様には20万枚のマスクをご寄贈いただき、
さらに全国への配送の労を賜りました。本当にありがとうございました。
すばらしい体験でした。
NPO法人。Needs 伊東様には
北九州市でのクラスタ発生の際に
マスクを迅速にお届けるする大切な役割を担っていただきました。
大活躍でした。ありがとうございました。
(有)ビレッジハイ 高村様には
時間が差し迫っているところ特設ページの制作にご尽力いただきました。
今もサイトの調整などお世話になっています。
ありがとうございます。
マスクの配送料ご寄付頂きました皆様、
本当にありがとうございました。
後日、会計も含めて報告書の形でご連絡申し上げます。
そして
全国の52の施設の皆様、
ご協力いただきまして本当にありがとうございます。
皆様のご協力なくしてはこのプロジェクトは成り立ちませんでした。
ありがとうございます。
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少々寂しくも
燃え尽き感があります(笑)
新型コロナウイルス関連で影響を受けられたすべての方々に
お見舞いを申し上げるとともに
プロジェクトに関わってくださったすべての皆様に感謝をお伝えして
このプロジェクト、一区切りとしたいと思います。
また次のプロジェクトでお会いできましたら嬉しいです。
本当にありがとうございました。
<20万枚のマスクを「あの人に」とどけるプロジェクト>
ディレクター
NPO法人あおぞら 嶋岡 鋼